・過去最高のクラファン本
クラファン。
クラウドファンディング。
当ブログでも過去に何冊も書評しています。
クラウドファンディングの解説本。
そこからの利用方法だったりコツを伝授。
そのような書籍を多く紹介してきました。
今回、書評する新刊は少し違います。
中の人の実体験がてんこ盛りです。
クラウドファンディングについての伝記。
タイトルにある通りで冒険記とも言える内容でした。
クラファンに対しての理解を深めると言う意味でもおすすめの1冊です。
書名:推される技術 累計3億円集めた男のクラウドファンディング冒険記
著者:bamboo
出版社:集英社
出版年:2021年8月5日
ページ数:256ページ
家入一真さんの言葉。
この人、CAMPFIREの顧問。
めちゃくちゃ悪口を言う(注:愛が溢れすぎて)。
本書を読んでいてその愛は伝わりました。
私はbambooさん今回の書籍を読むまで存じてませんでした。
読んでみて人柄が伝わり好きになりました。
いろいろクラファンに対して角度が変わった新刊を私なりの書評です。
・知識ゼロからクラファンを学び行動した冒険記
(P.3) 本書はそこで得た知見、特に現代のビジネスシーンで必要不可欠になりつつある「推される技術」について自分なりの考えをまとめた一冊です。特にサクセスに必要な6要素として「予算組み」「ムード」「ドラマ」「メリット」「ロマン」「客観視」をあげましたが、これらはきっとクラウドファンディング以外のシーンでも、重要視されるものだと思っています。
【目次】
はじめに
第1章:美少ゲー会社社長、お金に大いに悩む ~クラウドファンディングとの出会い~
第2章:クラウドファンディングを使い倒してみた
第3章:CAMPFIREの中の人になる
第4章:『MUSICUS!』1億円プロジェクト
第5章:推される技術 ~クラウドファンディング、その極意~
第6章:結局「クラウドファンディング」って、何?
巻末特典 直撃インタビュー 高額支援者に心境を聞いてみたった!
おわりに
本書の概要と目次でございます。
クラウドファンディングの実践。
実体験がわんさか盛り込まれている。
今まで読んだ本で1番と推す理由でもあります。
もう1つが読み物として純粋に面白い。
bambooさんの書く文章が楽しいのもあります。
リズムよく最終ページまで読ませていただきました。
勉強にもなったし楽しく読めて出会えてよかった1冊です。
(P.54-55) 実際、これまでに自分が支援したプロジェクトを振り返ってみると、「どんな人が」「なんのために」「何を作るのか」、そして「支援したらどんなメリットがあるのか」が具体的に記されていたものが多かった。これに関してはプロジェクトオーナーがどれだけ熱量を持って挑んでいるかという「気概」の部分が大事で、これがムードをつくっていく。
〆どんな人が
〆なんのために
〆何を作るのか
〆支援したらどんなメリットがあるのか。
どれだけ熱量を持っているかという気概が大事。
私はCAMPFIRE自体は利用したことがありません。
簡易版クラウドファンディングだったpolcaです。
そちらの利用者ではありました。
今にして思うと反省点が多いです。
その一方で優しさに助けられたことも多かった。
それに報いるためにも精進して活動していく。
今後またクラファンを利用するときには意識したいです。
(P.107-108) 最初に「女の武器を使うな」と言ったのは、配信時に下心だけで集まってくるやつは要求がうるさい割に身銭を切らないことが多いし、本当の意味での支援者にはなりづらい。言葉は悪いが、そんな客は百害あって一利なしなのでハナから無視するに限る。また、配信媒体を「ツイキャス」と指定したのは、配信において自分が重要視しているのが、最もわかりやすい人気の指標である「常時接続者数」だからだ。今はたくさんの配信プラットフォームがあるが、当時、簡単に配信できて常時接続者数がわかり、Twitterでの拡散力と密接にリンクしているプラットフォームはツイキャスだけだった。
bambooさんと言うよりもキュレーター側。
山本紗江さんをキュレーターとして応援してたときの話。
色んなポジションからクラファンを利用して成功している。
そういう意味合いでも本書の内容は濃いのです。
それを踏まえての引用視点。
「女の武器を使うな」と言う話。
所謂、露出が激しめだったりそういうことです。
私の場合は先程も述べた通りです。
フレンドクラウドファンディングアプリのpolca。
こちらを利用していて感じた実体験になります。
下心だけで集まってくるやつは要求がうるさい割に身銭を切らない。
本当の意味での支援者にはなりづらい。
言葉は悪いが、そんな客は百害あって一利なしなのでハナから無視するに限る。
実体験だと「要求がうるさい割に身銭を切らない」です。
こういう人って何気に遭遇することがありました。
質問ばかりしてきて結局はスルーする人。
聞くだけ聞いて時間だけ奪っていく人です。
支援いただける人って本当に短い言葉。
「応援してるよー」
「いつも感謝してます」
逆に私がいつもの活動を感謝されたりもしました。
実体験で身銭を切らない人ほど要求がうるさい。
やってみても腑に落ちてしまう部分はあります…。
この辺りは意識しておきたいですし最初から興味ある人を集める。
人が集まればいいではなく興味ある人を集めること意識したいですね。
(P.118) 「人から集める」という行為が他人からどう見られるのか、これはクラウドファンディングをやる上で大いに意識すべきだ。エンターテイメントに携わるアーティストやタレントならばなおさらだろう。実際、「クラウドファンディングでお金を集めるのはカッコ悪い」という風潮もなくはないが、それでも工夫次第でいくらでもカッコ良く見せることはできる。プロジェクトの魅力や面白さ、さらにはプロジェクトオーナーの熱意や覚悟で、絶対に「ただお金を無心している」ように見えないように工夫すべきだ。
ごもっともだと思います。
私自身も勝手な自分の印象。
クラファンって怪しい印象が最初はありました。
利用もして肯定的な私でもそういう時期があったんですよね…。
この後に解説されていること。
クラファンの利用者が年々増えている。
クラファンとは違うけど、YouTubeの投げ銭。
投げ銭も普通に利用する方々が増えています。
ただ、やっぱり、日本と海外の違い。
支援や寄付に対するハードルが高いと言うお話。
これはまだまだ否定的に見ている人も多いと感じます。
「乞う行為」とどうしても感じられてしまう。
だからこそ説明することが大事。
理解を深める活動もしっかりする。
募集するだけでなく意思表明していく。
本書を読んでいても大事な部分だと感じます。
(P.203) 納得してくれる人が多くなるということは、サポートコストが下がるということ。クラウドファンディングは「信用の前借り」なのだから、そこでちゃんと”信用値”をキープしておかないと支援者たちは次第に離れていき、最終的には炎上することになってしまうのだ。
クラウドファンディングは信用の前借り。
乞う行為と違うのはこの辺りなんですよね。
そもそも何にも無い人に身銭を切りますか?
その人の今までの信用値。
楽しませてもらっていると言う部分。
それに対してのって部分があるんじゃないでしょうか。
投げ銭も似てるようなものだと私は感じています。
(P.205) 信用を得た最大の理由は、数をこなしたからだけではなく、プロジェクトのたびに、きちんと支援してくれた人たちと反省会をし、次に生かしていたことだ。回数をこなすなかで失敗を分析し、やり方をブラッシュアップし続けることで、高い信頼を得られたのだと思う。サクセスし、リターンの提供が終わった後にきちんと打ち上げをするプロジェクトはあまりない。むしろ一回限りのお祭りのように終わってしまうものがほとんどではないか。でもそこで、打ち上げなりなんなり、支援者と直接、話をする機会をつくり、失敗を洗い出して反省し、「次のプロジェクトもよろしくね」と次につなげることが何より大事だと思っている。
この辺りが著者であるbambooさんの素晴らしい人柄。
そして私自身の反省点だと心から反省したいところです。
私自身はブログもツイッターもずっと居る場所。
ずっと居るんだからもっともっと信用の構築をしていく。
ダメな部分を洗い出したり反省するところは反省する。
より良くなるように改善してブラッシュアップする。
毎日のブログでの書評記事を読んでくれる人がいる。
Twitterもツイートを拡散やいいねやリプライしてくれる人がいる。
大切にしながら自分としてもより人間として成長していきたいです。
【推される技術 累計3億円集めた男のクラウドファンディング冒険記】
・良書なので書評にも熱がこもりました
【新刊】 クラウドファンディング bambooの推される技術でした。
説明不足。
反省不足。
私自身の襟を正したいことも多く見つかりました。
本書はクラウドファンディングだけに限らない。
今後の時代を生きていく上で役に立つ考え方。
書名の通りで「推される技術」を学べる新刊でした。
今後また時期を見て読み直そうと思っています。