・ファンコミュニケーション
私は本書を読むまでになります。
ヤッホーは知りませんでした。
ただ、よなよなエールです。
ヤッホーの主力商品になります。
こちらは聞いたことがあるような気がします。
こういう会社はメディアが放っておかない。
インタビュー記事をどこかで読んだ記憶があります。
志や熱意ってそういうインタビューから伝わりますよね。
インタビューじゃなくて本書のような書籍からも伝わります。
書名:18年連続増収を導いた ヤッホーとファンたちとの全仕事
著者:佐藤 潤
出版社:日経BP
出版年:2021年7月1日
ページ数:240ページ
クラフトビールブーム再び。
なぜ「よなよなエール」はこんなに愛されているのか。
ビールに味を! 人生に幸せを!
よなよなエールを飲んだことがある人もいるかもしれません。
一方でまったくご存じない人もいると思います。
読んでみて好きになる人も増えるんじゃないでしょうか。
私も1度嗜んでみたいと思えた素敵な新刊を書評させていただきます。
・私を含む全スタッフが愚直に実践してきたファンづくりの全貌
(P.23) 本書は、普段私たちがファンのみなさんとどのようなコミュニケーション、すなわちマーケティングを実践しているのかについてお話ししていきます。マーケティングと、あえてそれっぽい言い方をしましたが、実際のところこれまでファンのみなさんとの結びつきをビジネスだと考えたことは一度もありません。コミュニケーションという表現の方が正直しっくりきます。
【目次】
”てんちょ”からごあいさつ
1章:なぜヤッホーブルーイングは、ファンをこれほど大切にしているのか
2章:ローソンと共同開発「僕ビール君ビール」に見るファンづくりの神髄
3章:醸造所見学は、愛されるための入り口 総出でファンの知りたいに応える
4章:ファンが自信を深める場所 公式レストランの本当の価値
5章:なぜ5000人が「超宴」に夢中になるのか ヤッホー流イベント企画術
6章:「ヤッホーが大変そうなら私たちがやります」 自ら動き出すファンたち
7章:ファンとのエンゲージメント効果は「NPS+熱狂度」で検証する
8章:全員が「知的な変わり者」を目指すフラットな組織文化が人を育む
9章:「よなよなエール」がファンに愛されるまで長くて厳しい歴史と道のり
感謝の気持ちを込めて
本書の概要と目次でございます。
章立てを見ていても惹き込まれますよね。
神髄という部分を楽しく読むことが出来ました。
今回はその中から私が特にピックアップしたいこと。
僭越ながら私なりの書評させていただきました。
(P.37) 20年には「応援消費」というワードが話題に上りました。ただ、一朝一夕に応援される存在になれるわけではありません。将来、また不足の事態が起こったとしても、そんな荒波を乗り越えられるのは、普段からファンのみなさんを大切にし、関係性が築けている製品やサービスなのだと思います。
この辺りは個人も当てはまると思います。
「関係性」って部分は蔑ろにしてはいけない。
それに自分の積み上げてきたものになります。
まだまだこういう価値観の人は多い印象です。
Amazonほしい物リストでプレゼントを募集する。
クラウドファンディングで支援を募る行為についてになります。
こちらを「乞食行為」と揶揄する人はいるんですよね…。
私はそういうことではないと思っています。
そもそも、みんな見知らぬ人に支援しますか?
まったく何も知らないような人を応援しますか?
土台が無ければプレゼントや支援もあり得ない。
私としてはそのように考えてますし関係性や信用です。
日頃から構築して自分も頑張るし応援してくれる人にも応える。
本当に大切なことだと私自身も思っています。
(P.54-55) 僕ビール君ビールについて製品開発とプロモーションの2つの軸でお話ししますたが、共通しているのはファンのみなさんの存在です。誰のことを思って製品を開発するのか。誰を楽しませたくて実行するプロモーションなのか。どちらも私たちは、ファンのみなさんを大切にして考えていることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
本書から想いが溢れ出ています。
大切にしている気持ちが伝わりました。
僕ビール君。
水曜日のネコ。
コンビニ向けのクラフトビール。
私は基本的にビールは嗜みません。
それでも店頭で見かけたことある。
ああ、あのビールってヤッホーさんだったんだ!
分かるような知名度あるの流石だと思いました。
(P.125) 最初は、スモールスタートで大丈夫です。私たちも、参加者が40人のファンイベントから始めました。自分たちの進むべき方向が見えてくると思います。ファンのみなさんの熱量をじかに感じることができれば、大きな気付きや学びがあるはずです。マーケティング担当者だけでなく、社長や製品開発担当者も参加するようにすれば社内の理解者が増え、ファンイベントを大きく育てていけるでしょう。1社でも多くの企業が「よし、うちの会社もファンイベントを開催してみよう。大切なファンのみなさんとお会いしてみたい」と思っていただけたらうれしいです。
○○イベントを開催。
何人が集まりましたと華やかに紹介されます。
ヤッホーさんのイベント報告。
よなよなビアワークスで開催した80人規模のイベント。
こちらの宴で収支がトントン。
北軽井沢のキャンプ場で開催した1000人規模のよなよなの超宴。
数百万円の赤字。
5000人規模のよなよなエールの超宴 in お台場。
数千万円の赤字だったそうです。
これはニコニコ動画関連のイベントのことも同じことが言えそうです。
ニコ動のリアルイベントは赤字の話題も多く出ていたりしますよね。
しかし、やる理由と言うのは「熱量」という部分です。
リアルイベントに参加できるのはファンとしても嬉しい気持ちになる。
お金以上に繋がりがより濃くなるっていうことは私も共感できます。
(P.140) 何より大切なことは、「何を」共創するのかではなく、「誰と」共創するのかという点です。共創イベントは作文の提出が必要なエントリー制で、かつ参加したいからといって私たちから謝礼がもらえるわけでもありません。ファンのみなさんにとっては参加ハードルが高いイベントだったと思います。
ここでも「熱量」と言う部分です。
「「何を」共創するのかではなく「誰と」共創するのか」
日頃からSNSで発信する人。
意識しておいて良いことだと思います。
私自身も企画など今後やることがあるはずです。
そのときに独りよがりにならない。
「誰と」の部分をしっかり考えるようにしたいです。
【18年連続増収を導いた ヤッホーとファンたちとの全仕事】
・中の人が見える会社は大好きです
【新刊】 佐藤潤の18年連続増収を導いたヤッホーとファンたちとの全仕事でした。
SNSが当たり前になった現代。
ただ単に無機質に宣伝しているアカウント。
それよりも中の人が見えているアカウントの方が応援したくなります。
本書はヤッホーとファンたちとの全仕事。
ヤッホーさんがファンを大事にしている気持ち。
そして交流を楽しむ様子が紙面から伝わってきました。
私も自分の熱量と読者さんの熱量が高まる記事を書いていきたいです。