・個人ブランディングにも役立つ視点
本書の書評ジャンル。
ブログ・SNS系の運営本にしました。
本書の内容としては厳密には違います。
読んでみての感想です。
個人ブランディングにも役立つ。
ブログやSNSに当てはめても勉強になる視点が多い。
そちらを踏まえてのブログ・SNS系の運営本。
そのように分類したのでご了承ください。
読んでみて参考になる視点が多く見つかった新刊です。
書名:まちの魅力を引き出す編集力 地域の“面白さ”を発掘して、観光商品化&プロデュース
著者:桜井 篤
出版社:同友館
出版年:2021年6月21日
ページ数:275ページ
観光は死なない。
観光振興のスゴ腕、初の著作。
とても刺激的な1冊でした。
私に無い視点も多く見つかり楽しかったです。
ここからは私なりの書評させていただきます。
・著者のプロセスと大事なポイントを順に公開
(P.8) 小さく作って、まずは成功体験をひとつ築く。そして、周囲を徐々に巻き込んでいき、最終ゴールに向かうのが私のやり方です。この本では、そのプロセスと大事なポイントを順に公開して行きたいと思います。ふんだんにご紹介する事例で理解を深めていただき、この魅力発掘プロデュースという仕事が楽しそう、私もやってみたい、と思う方が増えれば大変うれしく思います。
【目次】
はじめに
1:情報収集
2:素材を見つけてさらに掘り下げる
3:ターゲットイメージの想起
4:受け入れ態勢の構築
5:ブラッシュアップ
6:試行
7:集客プロモーション
8:持続発展させるための戦略
むすびに
本書の概要と目次でございます。
目次のそれぞれの項目。
見ていただければブログやSNSへの応用が効く。
視点として参考になると最初に語った気持ち。
ご理解もいただけるかと思います。
(P.20) 魅力発掘プロデュースで最初に必要なこと、それは、従来の狭い意味での観光資源や観光の担い手だけに注目するのではなく、地域の様々な生業や、思いなどを知って、理解し、彼らの思いを後押しし、成功を呼び寄せるための具体的示唆を行うことです。そして、最終的には(その時はその土地を離れているかもしれませんが)、総力戦で観光客を呼び込むノウハウや具体的な方向性がその土地に根を下ろしていれば、よいのです。
今は個人個人でも発信できる時代。
ブログでも昔からいらっしゃいますよね。
ご当地ブロガー。地域ブロガー。
地域の魅力を発信する方々です。
昨今はSNSも動画も発信している人は居ます。
「魅力発掘プロデュース」
この視点は大勢の人に参考になるかと感じます。
私自身も愛知県のことや地域のことを話す機会があります。
そのときに参考になる視点が多く見つかりました。
(P.34) その土地らしい魅力を知るには、どうしたらいいか? 最も手堅い方法は、「ひたすら見る」ことです。心を蔑ろにして何度でも見るのです。見るということは、知ることにつながります。何度でも見ることでおのずと深く知ることができます。結果的に、魅力発掘の質を高めることになります。
その地域に住んでいる場合。
それはそれで出来やすいことです。
しかし、土地に生まれ育ち今後も暮らすわけじゃない。
そういう方々もいらっしゃると思います。
その人達に向けての話が続きます。
著者である桜井篤さんが仰りたいこと。
「それでも可能な限り多く長く見てほしい」
多く長く見るって視点は大切。
地元民でも気づいていないことってあります。
例えば、これは先日、実際にツイートしました。
愛知県には「男の店」というお店があります。
これがTwitterでバズっていたんです。
私としては「男の店」は風景に溶け込んで日常。
しかし、他の地域から見たら変わったお店。
なんだこの店はってことでツイートする。
こういう視野を持っているの大切と改めて気づきました。
(P.108) 観光振興で特に大切なことは、クイックリザルト&ラストロングかと思います。つまり、小さくていいので可能な限り早く成果を出して、それを皆で認識して喜んで、次につなげる、長く続けるということです。しかし、成果をあげて、出だしはよかったとしても、不幸なことに途中から事業規模や提供価値が縮んでしまうこともよくあります。世の中の動きとは別に原因があるとしたら、それは、直接的には財務上の理由が大きいのでしょうが、別にひとつ気をつけておいたほうがいいことがあります。それは、「ぶれない」ということです。よく聞くフレーズかとは思いますが、「言うは易く行うは難し」です。
ブレないことが大事。
体験する方としてもそうですよね。
観光イベントなどで最初はすごく良かった。
段々とイベント内容が変わっていく。
最初と違うイベントになっている。
望んでいないようなイベントばかり開催される。
利用者としては感じますが、実際に中の人になる。
「言うは易く行うは難し」と言う気持ちも理解できます。
(P.188) 観光は大前提として「楽しく」あるべきだと思います。いかに企画を楽しくするか? 面白くするか? 笑顔を与えることができるか? 喜ばすことができるか? これらをどう用意するか? その観光資源をもとにした商品を知って、「くすっ」と笑えればすでに「楽しさ」を醸成していると言えます。
著者の桜井篤さん。
2009年より佐賀観光協会に勤めている。
帯には佐賀県知事からの言葉もございます。
佐賀県のコラボイベント。
気になる楽しそうな企画が多い理由に納得です。
佐賀に行きたくなったりウェブサイトをついつい見てしまう。
本書で仰りたいことも実績あるからこそ響きました。
【まちの魅力を引き出す編集力: 地域の“面白さ”を発掘して、観光商品化&プロデュース】
・愛知県の魅力発掘ブロガー
【新刊】 桜井篤のまちの魅力を引き出す編集力でした。
当ブログのブログカテゴリー。
数年前は「名古屋ネタ」というカテゴリーがございました。
基本的に愛知県の食レポ記事と言う位置づけが多かったです。
今もその名残りで「スガキヤ(店舗)」というカテゴリーがあります。
魅力を引き出すと言う視点で参考になることがとても多い勉強になる1冊でした。