・自分を変えるのに意志力は必要ない
自分を変えていきたい人。
凝り固まった自分から抜け出す。
気持ちは高ぶるものの三日坊主。
三日坊主じゃなくても元に戻ってしまう。
その度に思うこと。
「意志が弱いな」
そこにちょっと待ったを掛けるのが本書です。
あなたが続かないのは意志力では無い。
意志力の力なんて役に立たない。
それではどうすればいいのかがわかる1冊。
科学が証明した自分を変える最強戦略。
本書からしっかり享受していただきましょう。
書名:FULL POWER 科学が証明した自分を変える最強戦略
著者:ベンジャミン・ハーディ
翻訳:松丸さとみ
出版社:サンマーク出版
出版年:2020年1月7日
ページ数:335ページ
意志力論は現実的ではない。
最近だと「習慣化」という部分。
意志ではなく習慣の力を利用しようとも言われるようになりました。
科学が証明した方法を知っておく。
本書から多くのことが吸収できます。
・本書は目的に向けた環境をどうやって作るかがわかる
(P.15) 本書では、目的に向けた環境を「どうやって」作るかをお教えする。また、「なぜ」環境が人を形作るのかも説明していく。中でも本書が一番お伝えしたいのは、人は大きくも小さくも変われるということだ。あなたは、凝り固まって孤立した、変化のない存在ではない。心理的、知的、そして感情的に、あなたの中にある「育てられる部分」は、あなたの「持って生まれた本質」よりもずっとすぐれているのだ。
【目次】
はじめに:意志力が役に立たないわけ
[Part1:人間は「環境」の産物]
1章:科学が存在を認めた「場所」の効果
2章:「遺伝子」にすら影響が及ぶ
3章:これが「最有効戦略」だ
[Part2:意志力に頼るのをやめる]
4章:ねらって「至高状態」になる
5章:「神聖な場所」を作る
6章:すべてを「整理整頓」せよ
7章:最初から「悪い洗濯」がないようにする
8章:「サボタージュ」に反旗を翻す
[Part3:「外的力」で驚異的なブーストを図る]
9章:能力の底上げが「不可避」な状況
10章:「つらい経験」がないとダメ
11章:「やる気」を外から取り込む
12章:ニュー・ワークルール
13章:「誰といるか」が極めて重要
14章:「古巣」は偉大
本書の概要と目次でございます。
目次がぎっしりと書かれています。
Part1からPart3。
そして1章から14章までという膨大さ。
意志力が役に立たない理由。
環境依存から抜け出す秘訣。
私が気になること多く見つかった1冊です。
今回は序盤で気になる箇所を紹介していきます。
(P.40) 本書全体を通じて説明していくが、あなたの潜在能力はあなたの周辺環境によって形作られる。あなたが抱くあらゆる考えは、あなたがそれまでに触れてきたものからやってくるのだ。あなたがどういった人物になるか、そして人生をどう過ごすかは、あなたの周りにいる人たちや、あなたが消費する情報の質に左右される。入ってくるものがごみであれば、出ていくものもまたごみなのだ。
周辺環境によって形作られる。
まずは環境を整えるという部分。
これは実生活だけでなくネット環境。
ネット内も同様だと感じます。
「類は友を呼ぶ」
使い古されたこちらの言葉。
しかし、真意だと思う部分を見かけます。
入ってくるものがごみであれば、出ていくものもごみ。
ゴシップニュースの情報に触れる時間を良質な情報に触れる。
これだけでも自分が変わっていくんじゃないでしょうか。
(P.44) 一か八かというとき、人はどんな行動だって取れる(こうした事例は本書を通じて示していく)。そのため、確固とした確信または欲求が高まれば、習慣や条件に反する行動を取ることも可能なのだ。つまり、「自分の周辺環境を作り直せば、人生の方向性を変えることができる。とはいえ、可能性は無限にあるわけではなく、自分がいる状況によって制限を受ける」ということだ。
自由意志という部分。
環境を変えようと思っても元通り。
変われないを繰り返してしまう人も多いでしょう。
しかし、引用で言われている一か八かという話。
起死回生の出来事。
今までの自分を変えたという人。
沢山の事例もございます。
つまり、自分がいる状況をもっと真剣に考える。
闇雲に動くのではなくこういったことを頭に入れておきましょう。
(P.47) 自由意志か決定論かが問題なのではない。自分の選択か環境かという話でもない。そうではなく、「選択であり環境」なのだ。もっとはっきりいえば、「環境をどう選択するか」が鍵なのだ。あなたの人となりと運命を作ることになる環境を選び、形作っていく責任は、あなたにある。環境をデザインすることは、あなたにとって最大の責任なのだ。
選択であり環境。
今がどんな環境でも選び直すことができる。
運命を作り直していくことができる。
責任という言葉は重いですがプラスにも考えられる。
選択できるなら環境を良くする覚悟です。
(P.62) 「環境を変えろ」と言う代わりに、主要なアドバイスは相変わらず「自分を変えろ」と掻き立てる。このアドバイスがどれほどひどいものか、強調してもしたりないくらいだ。自分を変えようがない状況で、自分を変えなさいという無理難題を押しつけているのだ。
自分を変えようとするのではなく環境を変える。
口を酸っぱくしていいくらい大切なこと。
どうしても視点が自分を変える方に行ってしまう。
そのときに環境が変わっているのかの確認。
環境を変えてから自分を変えるの忘れないようにしたいです。
【FULL POWER 科学が証明した自分を変える最強戦略】
・環境を変えるという視点を忘れずに行動
【書評】科学が証明 ベンジャミン・ハーディのFULL POWERでした。
現状を固定化したまま自分を変えようとしない。
環境を変化させて自分を変えていく視点を多く学べました。
私自身は変わりたいけど変われないを繰り返してるので肝に銘じたいです。