・諸説あるところは諸説あるのです
昔の文献が残っていること。
新しい文献が見つかる。
諸説が覆ってしまうことが多々あります。
例えば、世代にもよると思います。
昔の学校の教科書だとこのように書いてあった。
でも今は違う記述になっている。
昔の正解が今は不正解になってしまう。
諸説が覆っていることもあるので楽しいです。
本書はその諸説について楽しく知ることができる1冊。
あなたの雑学力が高まる本になるかと思います。
書名:その話、諸説あります。
出版社:日経ナショナルジオグラフィック社
出版年:2020年2月22日
ページ数:176ページ
本書は監修者さんや編集者さん。
大勢の人が関わっている1冊になります。
つまり、1人によっての偏りが無く知ることが出来る。
色んなジャンルの諸説を知ることができました。
私も諸説を知れて好奇心が満たされた本を書評していきます。
・この本では歴史や科学など幅広いジャンルを取り上げた
(P.5) この本では歴史や科学など幅広いジャンルを取り上げた。もちろん大きな本ではないので、網羅性があるかといわれれば、少々心許ない。しかし、趣旨は十分に伝わるだろう。これからしばらくの時間、この本にお付き合いいただき、まだよくわかっていない世界にほんの少しだけ、触れてほしい。教科書に載る前の世界を、存分に楽しんでほしい。
【目次】
はじめに
序章
1章:世界史
2章:日本史
3章:科学
4章:生き物
5章:宇宙
あとがき
参考文献
監修者紹介
本書の概要と目次です。
読んでいて楽しい1冊。
雑学の知見が増えます。
もちろん、本書のタイトル通り。
これも1つの諸説は頭に入れておきたいです。
(P.12) 少ない材料から事実を追求する以上、わかっていない部分は推測するしかなく、間違いは避けられない。そうした間違いの中から検証に耐える説が残り、事実があぶり出されていく。
恐竜が絶滅した理由。
隕石が落下してきた説。
1980年代は懐疑的だった。
そこから色んな発見がある今に至る。
今では隕石が落下してきたは当たり前ですよね。
諸説というのも覆っていくのは当たり前。
その当時はそのように言われていてもです。
情報のアップデートしておきましょう。
(P.16) 諸説とは、いわば研究者の努力と知恵の集合体だ。事実として認められるまで何十年もかかることもあれば、事実にたどり着くどころか説ばかりが増えていき、いったいいくつの説があるのかさえわからなくなってしまうものもある。定まったと思っていた事実がひっくり返ることもある。諸説にはドラマがある。巷にあふれる諸説にも、さまざまなエピソードがあるだろう。研究の面白さに気づくきっかけは、諸説の中に潜んでいるかもしれないのだ。
諸説にはドラマがある。
素敵な言葉だと思います。
この後に書いてある鎌倉幕府です。
昔なら、1192年のあわせ技。
いい国作ろう鎌倉幕府で覚える。
しかし、今は諸説で1192年が疑問視されている。
もしくは、1192年じゃなくなっている。
有名な話ですけど、このように変化が起きてしまう。
諸説の奥深さを感じる解説です。
(P.63) 鎌倉幕府の成立は「本格的な武家政権が、何をもって確立したととらえるか」によって見方が変わってくる。この時代は「貴族社会」から「武家社会」への過渡期であり、その潮目の変化が起きた瞬間こそが幕府の成立であると考えることではどの説も一致しているが、その変化が起きた瞬間をいつと考えるかで、いくつもの説が生まれた。その意味では、どの説も正解であり、答えは一つではない。
どの説も正解であり、答えは一つではない。
この視点は持っていなかったです。
鎌倉幕府は1192年から変わってしまった。
間違っていたとすら思っていました。
諸事情を知ってみる。
なぜ、変わってしまったのかを知る。
本書の書名通りの諸説あります。
しっかり認識させていただきました。
(P.133) 土には栄養がないと思われがちだが、実際には豊富なミネラルを含み、ときに解毒剤となり、ときには下痢止めになる有用なものである。ゾウが土を食べる行為は、その土の持つ有用性を最大限活用しているとも考えられる。つまり、説1、説2、説3の、どれか一つではなく、すべてが正しい可能性もあるのだ。
正解か不正解で考えてしまう。
私としてもまだまだ考えてしまう。
しかし、諸説ありますという視点。
どれか1つではなくすべてが正しい可能性。
説1、説2、説3があるならすべてが正解。
その視点を忘れずに物事を捉えたいです。
【その話、諸説あります。】
・諸説を知ってみると楽しい
雑学の知見が増える楽しい1冊 その話、諸説ありますでした。
本書のような書籍。
読んでみると雑学を知ることができる。
知的好奇心が満たされて大満足でした。
最後まで読んでいただきましてありがとうございます。