・人それぞれ生きづらさは持っている
人それぞれの生きやすさ。
人それぞれの生きづらさ。
持ち合わせて生きているのは当然。
それは他人に理解できることでは無いと思います。
私に比べたらまだまだ大丈夫。
そんなことを言っても相手にとっては迷惑。
本人が生きづらいと感じているならそれが最適解です。
逆に言えば気の持ち方だったり視点をどこに持っていくかだと思います。
日頃からどういう視点で世界を見ているのか。
日々の見方1つで生きやすさが変わってくると私は思います。
その視点を提供してくれる1つが読書で知識を吸収すること。
本書は生きるという書名からも生きやすさや生きづらさ。
自分を見つめ直すのに最適と言える1冊を紹介していきます。
書名:生きる──どんなにひどい世界でも
著者:茂木健一郎
著者:長谷川博一
出版社:2019年7月19日
出版年:主婦と生活社
ページ数:205ページ
著者は茂木健一郎さんと長谷川博一さん。
お2人の「生きる」についての熱いメッセージ。
対談ページもありつつの解説があります。
今の時点で生きづらさや閉塞感を感じている人。
生きることについて視点変更できる新刊になるかもしれません。
・脳は自分の置かれた状況をポジティブに捉える力がある
(P.19-20) 脳は、柔軟にいろいろなことを解釈する力や可能性を秘めている。脳にはクリエイティビティ、創造性がある。自分の置かれた状況をポジティブに捉える力がある。感情と知性をもし分けるとするならば、知性によって感情が作られる側面があるということだ。この本が、読者のみなさんにとって、生きることを隅々まであかあかと照らすマインドフルネスへの道になることを願う。
【目次】
プロローグ
第1章:なぜ この世界は生きづらいのか
第2章:なぜ ありのままで生きられないのか
第3章:なぜ 社会や世間に追い詰められるのか
第4章:これからの世界はどう変わるのか
第5章:新しい世界をいきるために
エピローグ
本書の目次と概要です。
人それぞれフィルターを持って生きています。
お金があっても不幸な人。
お金が無くても幸せな人。
人それぞれの形があるわけです。
生きやすさや生き辛さだってそうだと思います。
他人から見たら環境的に恵まれていると思う人。
本人から見て逆境と思うなら逆境なんですよね。
自分の置かれた状況をポジティブに捉える。
元からその力をあるなら磨いてみる。
そういう視点変更ができるようになる。
本書はその手助けになるんじゃないでしょうか。
(P.33) 例えば、こんな有名な話があります。「アフリカに二人の靴のセールスマンが視察に行った。その国では誰も靴を履いていなかった。一人は会社に”あの国では誰も靴を履かないので靴は売れません”と報告した。もう一人は”あの国では誰も靴を履いていない。大きなチャンスです!と報告した”」 このように同じ状況でも、世界は捉え方によって変えられるということです。今、僕自身は、なるべく明るく前向きに事態を見ようと思っています。
本をよく読む人にとってです。
エピソードとして見る機会が多い逸話だと思います。
モノの見方1つを体現している話。
腑に落ちる解釈の仕方です。
ポジティブフィルターを通すのか。
ネガティブフィルターを通すのか。
日々の自分の見方は意識的になると良いと思います。
世界は捉え方によって変えられるは勇気もらえる言葉。
私自身もネガティブに見てしまう。
沈んでるときにこう考えろと言われても欠けているところを見る。
欠乏意識や不足意識で物事を捉えてしまう気持ちはわかります。
でも日々の少しずつでも捉え方を変えていく。
ゼロからイチに変えていく意識を持てば変わるところは変わるはずです。
(P.40) 人間って分類できませんよね。脳科学者だってそうです。僕が生きづらさを感じる一つに、「脳科学者としてどう思われますか?」と聞かれるときがある。すごく嫌な感じがするんです。僕は別に脳科学者として生きているだけじゃなくて、いろんなことを考えて生きてきたし、昔は物理学や法律も学んだ。でも、メディアの中で「脳科学者としての発言を求めます」と言われたときに、すごく生きづらさを感じる。人は他人にラベルや定型を押しつけられたときに、「そんなんじゃないわよ」って言いたくなるんじゃないかと思うんです。
人間ってそんなに簡単に分類できるものじゃない。
でも自分が他人を見るときのフィルター。
ついつい、ラベルを貼りたがるんじゃないでしょうか。
私も偉そうなことを言える人間じゃないと思います。
人を見るときにやりがちという戒めです。
SNSよく利用する人ならあるはず。
「プロフィールを最初に確認」
当たり前と言えば当たり前の行動。
そこからラベルを貼ってしまう。
この人は○○だって先入観が出来上がります。
でもその人のパーソナリティはそれだけじゃない。
発信していないところにその人があるかもしれない。
ラベルの定型で「そんなんじゃない」と思われるはあると思いました。
この茂木健一郎さんが仰る視点は人を見るときの注意点。
私も気をつけていきたいと感じます。
(P.81) 自分自身を客観的にどれくらい見られるかということですよね。つまり、脳の中で、自分が実際にどういう人であるかということと、どういう人でありたいかという願望とのズレがあればあるほど、本人は苦しむ。それが一致すればするほど、自己受容に近づく。要するに、前頭前野を中心とするメタ認知の働きに関係しています。
私的には本を読むのがオススメ。
中立的に読める部分があります。
というのもネットでの発言。
どうしても人となりや言動を意識します。
例えば、昔の堀江貴文さん。
世論のホリエモンという虚像。
そこで嫌いと勝手に思っていました。
書籍を読んでみて大好きになりました。
それを自覚して嫌いと思う人をチェックできる。
そのような人は必要ないかもしれません。
先入観に囚われてしまう人は本から入ってみる。
中立的な見方や客観的に見る視点に磨きがかかります。
私は本を読んでから自分自身を客観的に見る能力。
前よりは確実に上がっている手応えがあります。
世界にはいろんな人が居て当然です。
その居て当たり前というのを事前に頭に入れておく。
磨けばすぐに客観的な視点で物事を見ることができます。
(P.124) 最近大人たちに言っているのは、「頼むから自分の周りの小学生とか中学生に、今、何が流行っているかを聞いてください」ということ。情報大爆発後のインターネットネイティブ、さらには人工知能ネイティブの子どもたちが持っているスキルや方法論を、旧世代の人が教えてもらわないとダメな時代になっていることに、そろそろ気がついたほうがいいと思います。
ユーチューバーのHIKAKIN(ヒカキン)さん。
ヒカキンさんは子ども目線。
子どもが喜ぶ動画が多いです。
大人がどのユーチューバー見たらいい?
質問したらヒカキンさんが選ばれるんじゃないでしょうか。
小学生とか中学生に何が流行っているか聞く。
私はSNS全盛期の今の時代。
何かをやりたい人は重要だと思います。
これが悪いってわけじゃないです。
未だにGoogleの検索エンジンのみ相手にしている。
SEOだけ考えている人は多いと思います。
答えは周りの小学生とか中学生が知っている。
この視点も私はすごく参考になると思っています。
たとえば、私自身の経験で良かったこと。
今では超有名な妖怪ウォッチ。
第1話から視聴してブログ記事にしました。
その記事は妖怪ウォッチブームが来て人気記事になりました。
これは当時は小学生だった甥っ子くん。
甥っ子くんが視聴していたのを興味を持って見たからです。
茂木健一郎さんが仰るこの視点。
私は少し違う視点で話しましたが実体験。
流行りは小学生とか中学生に聞いてみる。
この行動を侮らず周りに居たら聞いてみてすぐに試してみる。
試すまでワンセットで行動すると視点が変わるかもしれません。
(P.153) スマートスピーカーネイティブの子どもが出てきたというネットニュースも話題になっていましたが、「OK, Google」とスマートスピーカーに話しかけて、それが当たり前のことだと思って育っていくと、今の大人たちとはずいぶん感覚が変わってくるかもしれない。人工知能の研究コミュニティは、人工生命の研究コミュニティとは微妙にずれていて、人工生命はつくっていないんですよ。だから、「生きる」ってどういうことかが置き去られている。
私が語りたいのは引用の前半部分。
スマートスピーカーネイティブという言葉。
デジタルネイティブ世代という言葉もあります。
最初からスマートフォンがあり触れられる世代。
ポケベルからガラケー時代を辿って今のスマホ使用。
世代間で印象が変わるのも当然だと思います。
ただ、その感覚を受け入れずに放置しておく。
生きづらい世の中になるだけと個人的には感じます。
私はスマートスピーカーに話しかけるはやりません。
照れると言うか何というかの複雑な感情あります。
今はライブ配信や音声コンテンツ。
音声noteはスピーカーに話して録音してます。
やっていることは一緒なので抵抗感は薄れています。
ライブ配信でもそうだと思います。
若い子どもたちの方が気軽に使用する。
照れとか恥じらいとかより楽しく気ままに使用。
それが当たり前のツールと思っている人は多いかもしれません。
要らぬ大人の先入観を捨てて今風にアップデートする。
ジェネレーションギャップなんて言ってたらダメな時代です。
【生きる──どんなにひどい世界でも】
・茂木健一郎さんの視点を引用しました
【新刊】生きづらさや視点 生きる…どんなにひどい世界でもでした。
今回の「生きる」の書評。
対談部分の茂木健一郎さんの言葉。
こちらを中心に引用させていただきました。
対談相手の長谷川博一さん。
こちらの視点も素晴らしい視点。
臨床心理学者としての知見も満載。
お互いに補う形もありつつの生きるを考える上で素敵な書籍でした。