・もっと気楽にまったりと
意味に疲れたら無意味で休む。
「意味を求めすぎ」って人が多いと思う昨今。
私なりに思うことの1つです。
『無意味が無価値とも限らない』
無意味だと思ってやっていること。
他人からは無意味と感じられるかもしれません。
それが今後どうなるかなんてわかりません。
それに意味があることが価値に繋がるともわからない。
逆の視点でも考えることができます。
少し頭を休めてフラットに考える。
無意味で取り組むことも見つけておく。
頭を休めて気楽に前へ前へです。
そんな無意味の素晴らしさを考える機会を与えてくれる1冊。
書名:無意味のススメ: 〈意味〉に疲れたら、〈無意味〉で休もう。
著者:川崎昌平
出版社:春秋社
出版年:2019年7月24日
ページ数:192ページ
意味がない。
意味がある。
意味という言葉は意味をつける。
禅問答みたいになるかもしれません。
哲学視点も学べるような新刊を私なりに書評していきます。
・本書の役割は非常に単純で無意味の価値を伝えようとするもの
(P.5) 本書の役割は非常に単純で、無意味の価値を伝えようとするものです。無意味の快楽と言い換えてもよいかもしれません。無意味は、実はとても素敵な存在なのですが、残念なことに私たちは日常において、無意味をあまりにも軽んじてしまいます。
【目次】
はじめに
意味に殺されないために
無意味のススメ
無意味の美
無意味を考える
無意味を見る
無意味を見る
無意味を読む
無意味に触れる
無意味と遊ぶ
無意味のデザイン / 社会から
無意味のデザイン / 個人へ
無意味の意味
終わりに
本書の概要と目次になります。
「無意味」という言葉。
私は好きです。
無意味なことから楽しさを見つける。
もしくは楽しいということがあるかもしれません。
そこから仕事になる。
収入になるのが今の時代だと思います。
最近は「意味」を見つけすぎの人も多いです。
だからこそ「無意味」という視点。
私は生き方として大切だと思っています。
昨今のこの言葉。
「SNS疲れ」です。
これも意味を探し続ける。
価値を置きすぎるから起こること。
もっとフラットに遊び心で考えてもいいと思います。
(P.29) 認めよう。意味は必要である。しかし、必要以上の意味が、きっと私やあなたを過剰なストレスとなって苦しめている。意味によって奪われる自由な思考を大切にすれば、意味とうまくつきあえると私は考えている。いまさらスマホは手放せない。インターネットとの接続を切ることもできない。好むと好まざるとにかからわず、意味という服をここまで着込んでしまった現代に生きる私たちは、意味の洪水の只中を泳ぎ切るしか他に生きる道がないのである。
いくら本書が無意味のススメと言ってもです。
「意味は必要」というのはその通りだと思います。
私としては必要以上に意味を持たせない。
「執着」や「依存」まで行かない。
そういう意味で「無意味」を使う部分あります。
もう1つは楽しいから意味など無い。
考えすぎるとついつい意味を見出そうとしてしまいます。
○○さんが急にライブ配信を始めた理由はなんだろう?
実は楽しいからというだけの理由かもしれないですからね。
(P.36) 意味があることを疑ってみよう。それから、その意味を語る人々に問い返してみよう。「どうして、そんなにつらそうな顔をしているんですか?」と。
この視点はツイッターで特に思います。
時には弱音を吐きたい気持ちは理解できます。
ただ、その弱音が頻繁過ぎる人が多いです。
そうなると引用の視点を絡めてになります。
「どうして、そんなに辛いツイートしてやっているの?」
突き抜ける人って弱音は必要最低限。
日々の手を動かす方に集中しています。
逆に言うと弱音ばかり吐いている自分自身。
方向性を再確認した方がいいかもしれません。
それこそブログ書くより音声コンテンツがあっている。
そのような人も実際にいると思います。
もっと視野を広げて試す視点。
意味を見出しすぎて辛くなるなら意味を持たない。
楽しいことをやり続けるのも有りと思う時代です。
(P.42) もし、あなたの行為が誰かからの「それ、意味あるの?」という批評に晒されたら、こう答えよう。「違うよ、意味がないから、しているんだ」と。堂々と、胸を張ってそう答えてほしい。無意味は何の罪でもない。むしろ、意味のある行為だけを選んで実践しておいて(あるいはそれを周囲に強要しておいて)、そのくせさほどの成果も挙げられないような人物・環境・社会のほうが……よほど罪である、人間の悟性と自由に対しての。
きっと私もそう答えるでしょう。
私が言う「楽しいから継続してる」という言葉。
説得力があると思うんですよ。
ブログ継続日数にしてもです。
2100日くらいブログ毎日更新が続いています。
これなんて言葉の重みが出てくるはずです。
今後の時代においては意味があることが意味を成さない。
逆に意味が無かったことが意味を持つようになる。
逆転現象が起きそうなので興味深く生きていきたいです。
(P.75) 無意味は単体で存在しうる。虚無が私たちの能動的な行為、自覚的な意識によって初めて虚無として匂い立つのに対し、無意味は私たちの行動や思考に左右されることなく、淡然とそこにいる。いや、私たちと関係なくそこにいるからこそ、無意味なのである。
哲学的な言葉です。
無意味について考えてしまう。
考えてしまうのも無意味かも。
深い無意味の世界。
視点として考えてしまいました。
(P.111) 言葉の持つ意味を、疑わなければならない。言葉たちが織りなす意味を、素直に信じてはいけない。闇雲に否定するべきではないが、そこにある言葉をただそのまま咀嚼して、理解した気分になってはいけない……のだと思う。言葉には、より深い部分に意味が隠されている、いや、埋め込まれている。表層だけすくって、読んだ気になりたくはない。
そもそも論。
日本語って同じ言葉。
意味が違ってくることも多いです。
パソコン上でそのまま文字にする。
「かえる」
↑これだけ書かれてもです。
カエルのこと?
買えるってこと?
飼えるってこと?
帰るってことなのかも。
意味が全然違いますよね。
普段からわかった気でいない。
しっかり咀嚼すること大切にしたいです。
【無意味のススメ: 〈意味〉に疲れたら、〈無意味〉で休もう。】
・意味に疲れている人は必読書
【新刊】意味を求めすぎの人は響く 川崎昌平の無意味のススメでした。
情報化社会と言われている現代。
意味を持つことに疲れている人も多いかもです。
そんな時代だからこそ本書のような視点は視点変更。
参考になったり意味を手放す役に立つかもしれません。