・AI失業
AIに仕事を奪われてしまう。
AIによって無くなる仕事が多くなる。
これだけ騒がれているとです。
自覚している人も多いんじゃないでしょうか。
ただし、自覚はしていてもです。
「危機感は無い」という人も多いと思います。
まだまだ大丈夫という楽観視。
むしろ、自分は安泰でしょと思っている人もいるかもしれません。
本書においてはその「危機感」という部分。
私もあらためて危機感を植えつけていただきました。
今のままの現状ではヤバい。
もっともっと能力を磨きたくなる1冊です。
書名:能力を磨く AI時代に活躍する人材「3つの能力」
著者:田坂広志
出版社:日本実業出版社
出版年:2019年4月18日
ページ数:248ページ
誰もが、AI失業を語る。
しかし、誰もその対処法を教えてくれない。
本書は鋭いと思います。
そこも含めての私なりの書評をしていきます。
・淘汰されない人材や活躍する人材になろう
(P.20-21) 実際、いま、世の中を見渡すと、多くの書籍や雑誌が「AI失業」について語っている。AIの導入と普及によって、どのような職業がAIに置き換わっていくか、どのような職業の人間が失業することになるかを述べている。しかし、それらの書籍や雑誌は、これからAIによって、どのような職業が淘汰されるかについては、様々な形で語っているが、では、これからのAI時代において、「淘汰されない人材」となり、さらには「活躍する人材」となるためには、どのような能力を、どのようにして磨いていくべきかについては、あまり語っていない。そこで、本書においては、これから、そのことを語ろう。
【目次】
序話:なぜ、いま、能力を磨かねばならないのか
第一話:「知的職業」の半分が失業する時代が来る
第二話:「学歴社会」は、すでに崩壊している
第三話:AI時代に求められる「職業的能力」とは何か
第四話:AI時代に求められる「対人的能力」とは何か
第五話:AI時代に求められる「組織的能力」とは何か
終話::「AI失業」という危機は、能力を磨く絶好機
謝辞
さらに学びを深めたい読者のために――自著による読書案内
本書の概要と目次です。
AIに仕事を奪われる的な主張。
既にいろんな人に届いている情報だと思います。
もちろん、それによって新しくできる職業もあるでしょう。
それはそれで別の話としてAIに仕事を奪われる。
それならどうすればいいの?
どんな能力を磨けばいいの?
そのような疑問を解決してくれるのが本書です。
(P.25-26) これまでの職業と産業の歴史を振り返るならば、急激な技術革新の嵐によって、いくつもの職業や産業が淘汰され、消滅してきたが、淘汰され、消滅した職業の人々には、実は、「共通の特徴」があるからだ。それは何か。
「持つべきときに、持つべき危機感を、持たない」
残念ながら、それが、時代に淘汰される人材の「共通の特徴」である。逆に言えば、「持つべきときに、持つべき危機感を、持てる」ということは、その人材の「優秀さ」でもある。
今のやり方ではダメ。
もがいてもがいてもがきまくる。
自分を変えていく。
私は「危機感」からの行動は意識しています。
継続することは大切です。
でも逆に言えば同じことの繰り返し。
同じ事象を繰り返すのみもあるわけです。
これは2つの視点を大切にするといいかもしれません。
変えないところは変えないでそのまま続ける。
変えるところは変えていき自分に変化を起こす。
極端に偏らないで2つの視点を大切にする。
そして「持つべきときに持つべき危機感を持つ」意識です。
大切な価値観だと思います。
(P.45-46) 情報革命が進むことによって生まれてくる「知識社会」は、実は、「知識が重要になる社会」ではなく、「知識が価値を失う社会」に他ならない。そのため、これからの時代は、「専門知識を憶えている」ということが大きな人材価値にならない時代になっていく。そして、こうした大きな流れの中で、AIは、さらに高度な能力を発揮するようになる。それは、「曖昧検索」「類推検索」「関連検索」とでも呼ぶべき能力である。明確なキーワードで検索を指定しなくとも、我々がAIと交わす対話の中の曖昧な言葉から、AIは、我々が必要としている知識を類推し、関連する知識を検索してくれるように成る。分かりやすく言えば、「勘の良い秘書」のような能力を発揮するようになる。
すごく私なりの書評部分です。
あなたは昨今の検索エンジン。
使いやすくなったと思いますか?
使いにくくなったと思いますか?
これは二極化していると思います。
めっちゃ使いやすいと絶賛している人。
企業系ばかり上位で逆に探しにくくなった。
企業からお金もらってるんじゃない的な否定的な人。
私はどちらかというと「ネタ」で検索するようなタイプ。
だからここ数年でめちゃくちゃ使いにくく感じます。
悪い意味で曖昧検索を正確な検索にしてしまう。
情報も正確だからブロガーさんの生の体験談。
ブロガーさんならではの視点を読みたいのに企業の記事ばかり。
私はなんだかなって思って検索する機会が数年前より減りました。
ネタでいうと例えばです。
「東京イカ大学」と検索したとします。
これは「東京医科大学」をもじっているのはわかると思います。
「東京イカ大学」で検索すると『マジメかっ!?』と言いたくなります。
関連一致の検索などでも真面目系のサイトばかり。
数年前の検索エンジンならネタ系の記事が多く登場しました。
私はそういうのを楽しむタイプだったのでなんですよね…。
もちろん、私みたいな特殊な使い方をせずに使う人。
そのような人は「めっちゃ使いやすくなった派」も多いと思います。
むしろ、こちらが多数派だと思いますが、私みたいな人もいるって話です(笑)
(P.68) 実は、これからのAI革命の嵐の中で、淘汰されてしまう可能性の高い人材は、意外な人材である。それは、いかなる人材か。「高学歴の人材」である。こう述べると、驚かれる読者もいるだろうが、これからAI革命の嵐が到来するとき、その嵐を楽観し、必要な能力開発を怠り、結果として淘汰されてしまう可能性が高い人材は、偏差値の高い有名大学を卒業した「高学歴」の優秀な人材である。それは、なぜか。現在の我が国の教育制度の下で生まれてくる「高学歴」の人材の「優秀さ」とは、実は、これから急速に発達するAIによって置き換わってしまう「優秀さ」だからである。
これは逆の視点もあります。
元が「偏差値の高い有名大学を卒業した」人です。
つまり、この人たちが危機感を持つ。
危機感に気づいて行動を始めました。
そうしたら太刀打ちができない。
元の頭の良さもありますからね。
だからこそ自分がこの立場じゃない人です。
今からどんどん学んで先に動いて活躍する人になりましょう。
現に私は数年前に比べてです。
偏差値の高い人たちの行動具合。
楽観などしてる人は少なくなっていると感じます。
積極的にオンラインサロンなどにも参加して学ぶ。
SNSで情報発信して自分の行く道を自分で定めている人。
有名企業に就職ではなく別路線を取る人は増えている印象あります。
(P.104-105) 「技術」とは、いわゆる、スキルやセンス、テクニックやノウハウと呼ばれるものである。一方、「心得」とは、マインドやハート、スピリットやパーソナリティと呼ばれるものであり、ときに、「心構え」「心の姿勢」「心の置き所」などと呼ばれるものでもある。従って、我々が「職業的能力」を身につけたいと思うならば、まず、スキルやテクニックといった「技術」を学ぶことから始まるが、それを高度なレベルに磨いていくためには、マインドやハートといった「心得」を併せて身につけていかなければならない。
どちらが大切なのか。
「どちらも大切」というやつです。
技術も心得もどちらも磨いていく。
併せて身につける努力です。
私は本からどちらも学ぶよう意識しています。
(P.117) これからの時代は、この「知識」と「智恵」を明確に区別することが、ますます重要になっていく。なぜなら、第一話で述べたように、これから我々は、「知識を学び、活用する」というだけならば、人間は、AIに全くかなわない時代に向かっていくからである。そのため、これからの時代は、「書物で学べる知識」よりも、「経験でしか掴めない智恵」を。どれほど身につけているかが、人間の存在価値になっていく。
「経験でしか掴めない智恵」という言葉。
アウトプットと書くと少し無機質。
でも「経験でしか掴めない智恵」と聞くと意味合い変わりますよね。
実践したり行動してアウトプットしましょうより伝わるんじゃないでしょうか。
私も経験でしか掴めない部分を増やしていきます。
【能力を磨く AI時代に活躍する人材「3つの能力」】
・AI=悪者ではございません
【新刊】AI失業対策してますか? 田坂広志の能力を磨くでした。
AIに仕事を奪われる。
AIによって職業が半分減るなどなど。
ネガティブな情報に溢れています。
とは言え、これは堀江貴文さんが率先していると思います。
AI社会になっていくとするとです。
「より便利な世の中」になるのは確かなんですよね。
私の検索エンジンに対してのようにです。
人それぞれ違った不満は出てくると思います。
でも、基本線は「便利」なはずです。
だからこそネガティブに捉えるんじゃない。
AI社会を歓迎する。
その上でAIに負けない自分自身を作り上げていく。
ここが大切だと思っています。