・脳内デフラグは大切
パソコン用語。
デフラグという言葉があります。
「ファイルの整理」や「最適化」という意味合い。
本書は人生「最適化」思考。
最適化と書いて「デフラグ」と読む的です。
だから最初にこの説明を書いておきました。
何事も最適化しておくことって大切だと思います。
先週の書評では「ムダ」の大切さについて多く語りました。
日々の生活の中でムダをつくることも大切って話です。
そのように考えると最適化は矛盾している。
無駄を排除することでは?と思われるかもしれません。
そこのところは微妙に意味合いが違ってきます。
能動的になっている無駄は良いと思うんですよ。
惰性的にしてしまう無駄はいけないと思います。
簡単に説明するとこのようになります。
そのような部分を「最適化しよう」と思えるのが本書の良きところです。
書名:人生最適化思考
著者:本間けい
出版社:サンライズパブリッシング
出版年:2018年5月28日
ページ数:230ページ
人生を好転させる最強のアクションプラン!
忙殺される毎日から夢実現の日々へ。
シフトするメカニズムを大公開。
本書の最適化(デフラグ)思考って本当に大切だと思います。
私自身も当ブログを始める前の話です。
自分のいろんなことを最適化してから開始しました。
それが功を奏したのか集中してブログ《だけ》に取り組めた。
そこから今でも毎日ブログ更新が継続する原動力になっていると思います。
良い意味での最適化した部分をブログに「全フリ」できた感があります。
成功体験な部分もあるのでぜひオススメしたい最適化思考を書評します。
・本当に大切なものを何か?を絶えず問いかける
(P.11-12) 無駄なものは捨てる。残った必要なものを整理し、優先順位をつけていく。「自分にとって、本当に大切なものを何か?」と絶えず自分に問い続け、取捨選択の決断を繰り返していくことで、大切なコアが自ずと見えてきます。自分のコアが分かれば、もっと自分らしく自分軸を生きられるようになるのです。明日から、無理やり、他人との比較をやめるなんてことはできません。でも、人生の無駄なことを省いていけば、本当の自分が見えてくるので、もっと自然に、他人との比較をやめることができるはずです。最適化が幸せになる第一歩です。本書があなたの「自分軸」の人生を取り戻す一助になれば、とても嬉しいです。
【目次】
はじめに
第1章:人生の舵を取り戻す、最適化という手段
第2章:最適化の心構え
第3章:最適化の本質
第4章:最適化のポートフォリオ
第5章:最適化のその先
おわりに
参考文献
本書の目次と概要です。
最適化の教科書と言っても過言じゃない。
目次には「最適化」のオンパレードです。
「物」についての整理整頓と言える部分。
「断捨離」や「ミニマリスト」という言葉が流行っている昨今。
意識的になっている人は多いと思うんですよ。
しかしながら、私は考え方の断捨離という意味で最適化しておく。
こちらがより重要になってくると思っています。
なぜなら、そこから延長線上に繋がるのが物に対しての断捨離だと思います。
必要のないものを最適化する「行動」になっていくと思うんですよね。
生きていく上で「最適化」って非常に重要だと感じています。
(P.31-32) 人生はトランプと同じである。成功するためには、手持ちのカードをいかに有効に活用するかを考えなければならない。そして、時間とは、トランプを置くテーブルのようなものである。テーブルがなければ、あなたは床にバラバラとトランプを落とすしかない。テーブルがあって初めて、手持ちのトランプをそこに大きく広げ、じっくりと戦略を練ることができるのだ。この時間を含めたリソースを創り出すために、僕は人生を最適化(デフラグ)するのが、最も近道だと考えている。リソースがあれば、あなたが収めたい成功にグッと近づくはずだから、まずはそのリソースを創り出す「環境」を整えてやらなければならない。
人生はトランプと同じである。
トランプってアメリカ大統領のドナルド・トランプさんじゃないですよw
皆さん遊んだことあるでしょう。あの定番トランプの方です。
時間的なリソースってどんな人も「24時間」なのは共通しています。
そこをどう振り分けて日々の生活にしていくかは人それぞれ様々です。
まず最初の一歩が「最適化(デフラグ)」ということになります。
私も先ほど書いた通りでブログ開始前に最適化しておきました。
この判断を最初にしておいて今では間違っていなかったと確信しています。
(P.41-42) 我々日本人は、なぜか「もったいない」、「節約」というワードが、頭からこびりついて離れない。何か行動するたびに、無意識に頭の中で「短期的損得勘定」を働かせて行動する癖がある。このコーヒー、あちらの店の方が30円安いな、なんてことばかりを常に考えている。高くても美味しいコーヒーを飲めば、次の仕事の生産性が上がって、より稼げるという発想がすっぽり抜け落ちているのだ。2時間かけて小物を作るぐらいだったら、1時間働いて、そのお金で、ネットで小物を買った方が、断然時間をうまく使えている。1時間かけて遠くのスーパーに買い物に行き、数円差の食材を吟味しているぐらいなら、ネットスーパーで買い物を済ませ、その時間で副業を行うほうが、確実に生産的である。毎日の作業、ルーティーンワークを、「時間コスト」いう尺度で考えてみてほしい。アクションプラン1の「なぜ」とセットでやると、なお効果的だ。
これは確かに仰る通り。
私自身もまだまだ考えてしまうので肝に銘じたいです。
「時間コスト」の考え方ってとても大切だと思います。
私の個人的な意見としては節約が悪いわけでは無いんですよ。
「メディアからの洗脳」で節約いいことと思っている人が多いイメージです。
だからこそ多角的な視点で本書のこのような考え方もあった方がいいと思います。
(P.64-65) この本を書いておきながら、こんなことを言うのも何だが、はっきり言うと、読書で人は変わらない。いくら本を読んで知識がついても、僕たちが大きく行動を変えることはないだろう。自分の中での大きな感情的揺さぶりこそが、僕たちが行動を起こす契機になるはずなのだ。つまり、他人軸から自分軸に変わろうとしている強い葛藤こそが、感情的揺さぶりなのだと、僕は考えている。感情的揺さぶりを感じたら、それはチャンスだ。自分軸を取り戻すチャンスである。そして、自分軸を取り戻すために、最適化を行うチャンスなのだ。
実のところ私も同意見です。
ただし、ありえない程のインプット。
そこがあったからこそも私はあるので私としては少し違います。
重要な部分は「感情的揺さぶり」という記述です。
私自身はここがあったからこそ今があると思っています。
読書で人は変わらないけど、読書で人は変わる。
どうしたら変わるかと言うと「感情的揺さぶり」だと思います。
当ブログを開始した理由は極論を言えば感情を揺さぶる出来事があったから。
今の「はてなブロガー」さんはそんなことを思っていないかもしれません。
当時のはてな関連って私ははてなブックマーク利用していたので怖かったです。
俗に言う「はてな村」と揶揄される言葉がありました。
今でも死語にならずはてな村って使われているんですかね?
独特なはてな文化を揶揄するような言葉として言われることがありました。
そのような印象もあってはてなでブログ運営するなんて怖い。
「はてな怖い」という印象がありました。
そこを吹っ切れてはてなブログでブログ運営開始した理由。
それが、「感情的揺さぶりがあったから」に繋がります。
もう「どうにでもなーれ!」という感情ではてなブログで書き始めました。
この出来事があってキッカケを経由したからこそ今があるかもしれません。
大きな感情的揺さぶりって分岐点になると思いますので大切にしたい感情です。
(P.103) 無料、または安価な情報は、一見得したように思えるが、実際には表と裏がある。僕のこれまでの経験からアドバイスすれば、その情報が、なぜ有料なのかではなく、なぜ無料なのか、を第一に考えるべきだ。実際、無料の情報で、大きく人生が変わった人を、僕は見たことがない。よく、本のレビューで、「この本は、1500円の価値がありません」などといった書き込みを見る。これは、僕からすると非常に恥ずかしいレビューだ。もしかすると、非常に貴重な情報が書いてあるかもしれないものに、たかだか1500円で「もったいない」という感情が芽生えてしまうのは、成功しない証だ。
こちらは同意見もありつつの私なりの考え方がある箇所です。
著者さんを否定することではないとあらかじめ前置きしておきます。
一部の書籍はやたら「無料情報」を目の敵にしている著者さんがいます。
私はその部分に関して疑問を呈することがよくあるんですよ。
無料情報でも良い部分なんて今の時代は山ほどあると実感しています。
私も「対価を払う」という部分。
有料で学ぶからこそという部分。
否定しませんし大切な要素でもあると思います。
ここで言いたいのは私が「有料情報」を否定しているわけでも無いです。
だからこその「否定」では無いに繋がります。
だって、よく考えてくださいよ?
有料情報でも「1万円払ったのに人生変わらないのは詐欺だ」のような人。
セミナーやオンラインサロンや情報商材に文句を言っている人は山ほどいます。
かと言って、ネットで探せばあのブログ記事やTwitterのツイートに出会えた。
無料情報でもあそこがキッカケで人生が変わったという人も見かけます。
著者の本間けいさん。
「無料の情報で大きく人生が変わった人を僕は見たことがない」と述べています。
私はこの部分に関しては言い切り過ぎですし違うって思ってしまいます。
もちろん、「なぜ無料なのかを第一に考えるべき」という部分は大切。
概ねの部分では著者の本間けいさんの仰る通りなんですよ。
私が言いたいのはココに集約されます。
「有料情報を神格化」しすぎない。
「無料情報で事足りる」と思いすぎない。
この2つのバランス感覚は持っておいた方が今の時代は良いと思います。
無料情報も有料情報も人生最適化のためにはどちらも必要と私は感じます。
(P.146-147) これからのコミュニティは、やや閉じられた環境下で、ある種のビジョンを共有した上で、目的に到達しようと各々が独立で動く実践的なコミュニティが確実に多くなるはずだ。そのため、優良なコミュニティを持っていたり、そこに所属している人は、確実に人的資源という意味で恩恵に与るだろう。一方で、ネガティブな思想に囚われたコミュニティに在籍するぐらいなら、一人でいた方がまだマシである。それどころか、「孤高」というブランディングにもなる。人間関係、コミュニティを最適化することで、あなたの目標は、よりゴールに到達しやすくなるのだ。
コミュニティの重要性。
オンラインサロンも全盛期。
そういう事情も踏まえてそうですよね。
著者が仰る1人でいた方がマシと言える部分。
ネガティブな思想に囚われたところにいるなら1人のがマシです。
これはいろんな考えの人がいるからその通りなんですよ。
誰しも自分の中に「自分なりの正義」があります。
法律に違反しなければ言論は自由なわけです。
目玉焼きにしょうゆだろうがソースだろうがマヨネーズだろうが自由です。
例えがアレですけど、それくらい些細なことだと思うんですよ。
それなのに忌み嫌い合いながらケンカしている人をよく見かけます。
私としては離れてもいいんですよねって感じてしまいます。
キングコングの西野亮廣さんが昨日のアメブロで良いこと書いていました。
私としてはコレだよねって思っていた部分あるので少し引用します。
ある日、Twitterを辞めました。ヤイヤイ言ってくるTwitter民を説得するのは時間の無駄で、論破したところで相手が抱えている負の感情が大きくなるだけなので、そこに費やしていた時間を圧倒的な結果を出す為の時間に充てました。結果、コッチの方が早いです。きっと、今も、あの日の僕のように「なんで分からねぇんだよ!」と地団駄を踏んでいる人がいると思います。まったく的外れ(時代遅れ)な批判に対して、「いや、そうじゃなくてね…」と説得に追われている人がいると思います。その人に対して、僕がアドバイスをするなら、一言だけです。「どれだけ説得しても無駄だから、とっとと圧倒的な結果を出せ。圧倒的な結果が説得してくれる」です。
「説得するな。圧倒的な結果を出せ」by キンコン西野
(2019年2月24日の西野亮廣ブログより)
論破したところで負の感情が大きくなる。
他人は他人でその人の考え方があります。
人それぞれの正義って大きいですからね。
西野亮廣さんの炎上は大体はそんなところだと思います。
だからこその他人を気にするなら自分自身です。
「圧倒的な結果を出す時間」に当てる。
それこそ最適化思考して1人で黙々とやり続けるのがいいんじゃないでしょうか。
【人生最適化思考】
・まとめ
日々やらなくて良いことは盛り沢山 本間けいの人生最適化思考でした。
一旦停止してみる。
立ち止まって考えてみる時間は大切です。
最適化(デフラグ)することによって時間が空きます。
その空白が有効活用できるようになります。
1日24時間をどう活かしていくかは本人次第なので最適化に参考になりますよ。