・一般の人はスポーツ選手の真似はダメ
最近は運動をしている人も多いと思います。
ただ、その「運動」って適度ですか?
このように問いたいと思います。
スポーツするのが好きでスポーツしている人。
今だとウォーキングではなくマラソンに出場。
テレビでも東京マラソンに出場したい人の特集。
私の住んでいる愛知県でも春になるとです。
名古屋ウィメンズマラソンの特集を組むことがよくあります。
それだけ、「走る」ということを意識している人は増えていると思います。
しかし、「ちょっと待ったー」なのが本書になります。
今回ご紹介する新刊の著者。
富家孝さんはそこに待ったを掛けています。
面白いのはご本人は「スポーツ医学」をやっている人。
言わば専門家なのにスポーツは待ったと言っているんですよね。
ここで、混同しないように注釈しておきます。
「運動」を否定しているわけではありません。
あくまで「スポーツ」は危ないよと仰っているんですよ。
ここの違いって重要だと思います。
要はよく言われるここに帰結していきます。
「適度な運動をしましょう」です。
本書を読んで改めてその辺りを考えてみるのはいかがでしょうか。
書名:トップアスリートが実践している 最強の回復法
著者:富家孝
出版社:彩図社
出版年:2018年9月27日
ページ数:192ページ
著者の富家孝さん。
長年、新日本プロレスのドクターを務めていたそうです。
つまり、長年の知見と科学的視点を合わせ持った健康本。
そのように言える新刊かと思います。
それでは、私が気になる部分を掻い摘んで書評させていただきます。
・カルシウム不足もいいけどセロトニン不足も気にしよう
(P.6) AさんにはAさんの、BさんにはBさんの疲労回復の方法、健康に生きるための方法があるはずなのです。したがって医者が健康法について語るなら、そういう人間一人ひとりの違いから、その人に合った最善の方法を見つけ、それを行うように勧めることでしょう。本書は、そうした考え方に基づいています。最初はすぐにとり組める疲労回復法から紹介していますが、自分の症状にあわせて別の箇所から読んでいただいて構いません。身体を休ませる十分な時間がない、という方は、第1章の「疲労回復のためにすぐできること」を読んでいただくと、限られた時間で効率的に回復することができるはずです。
【目次】
プロローグ:脳の疲れをとり除けば心身は楽になる
第1章:疲労回復のためにすぐできること
第2章:睡眠は最大の疲労回復法
第3章:どうしたら快眠できるのか
第4章:スポーツをやりすぎてはいけない
第5章:アスリートに学ぶ運動後の即効疲労回復法
第6章:スポーツドリンクとサプリメント
おわりに
本書の目次になります。
AさんにはAさんに合う方法。
BさんにはBさんに合う方法。
私もおっしゃる通りだと思います。
これは健康法なんて沢山あるからストレス溜めない方がいいんですよ。
たとえば、健康食材としてよく取り上げられるこちら。
※納豆※
納豆です。
あなたは納豆は好きでしょうか? 嫌いでしょうか?
私は納豆が大好きです。1日2パックそのまま食べても余裕です。
むしろ、ごはんに掛けると言うよりポン酢かけてパックにお箸を入れて食べています。
だからといって、他人に納豆を共用するつもりはまったくございません。
だって、納豆の「匂い」って独特ですよね。
納豆が嫌いな人も多いと思います。
「ストレス溜めて」食べるくらいなら食べないほうがいい。
別の健康食材を食べておけばいいんですよね。
だから、本書で言うところの自分に合う方法を試していけば良いと思います。
閑話休題。
本書の最初にテストがあります。
「職業性ストレス簡易調査票」。
こちらは「厚労省」が発表しているしっかりしたものです。
8~9ページがそのテストで10~11ページがその見方になっています。
ちなみに「職業性ストレス簡易調査票」でググるとネット上にもあります。
気になる人はこちらをチェックして実際にやってみるのもいいかと思います。
(P.26) そもそも健康であるかないかは、たいていの場合、その日の疲れが翌日まで残っているかどうかで決まります。疲れが残っていれば不健康であり、残っていなければ健康であると言っていいのです。毎日、規則正しい生活をしていても、その日の疲れが抜けなければ、意味がありません。そこで、疲れを残さない最大のポイントは「1日のなかで帳尻を合わせる」ということになります。つまり、いちばん心がけなければいけないのは、「今日の疲れは今日のうちにとる」ということです。
今日の疲れは今日のうちにとる!
「寝れば大丈夫でしょ」となりがちの私。
肝に銘じたい言葉でもあります(汗)
ただ、疲れを感じることって私はそこまで無いんですよね。
最近だと冷え込むので朝起きて「寒い」からもうちょっと寝てたいはありますがw
だけど、意識的になれていない部分なので今日のうちは心がけたいです。
(P.49) たとえば、仕事をするときに脳内でセロトニンが分泌されていると、意欲や集中力が持続し、脳が疲れを感じにくくなるため、仕事がはかどります。逆に、セロトニンが不足しているときは、イライラしたりして注意力が散漫になって集中できず、仕事ははかどりません。つまり、セロトニンが十分に分泌されれば、脳は披露を感じないというわけです。
昔から言われることで「カルシウム不足」ってありますよね。
カルシウム不足だからカルシウム取らなきゃ的なやつです。
これはテレビCMやテレビの特集の効果も高いかもしれません。
しかしながら、こちらも重要だと思います。
「セロトニン不足」です。
昨今は健康ブームと言ってもいいかもしれません。
10年前や20年前に比べたらですよ。
少しはセロトニン意識している人もすごく増えたんじゃないでしょうか?
セロトニンの重要性はいろんな書籍で書かれていますからね。
私も本を読むようになってセロトニンや自律神経などは特に意識的になりました。
カルシウム不足を気にするのもいいけど、セロトニン不足も気にしようですね。
(P.72-73) 子どものころ、「食べてすぐ寝ると牛になる」と言われたことがあると思いますが、これは行儀の問題であり、じつはごろ寝をした方が消化にはいいのです。食後は、食べ物を消化するために胃腸周辺に血液が集中します。ですので、食後にむやみに身体を動かすと、血液が筋肉の方に回ってしまい、胃腸への血のめぐりが悪くなってしまうのです。食後は横になってごろごろ。これがいちばんなのです。
昔から言われていることが迷信だった。
実は効果がないことだったというのはよくあります。
これは「科学的根拠」に基づいてという科学の発展も大きいんじゃないでしょうか。
たとえば、引用の「食べてすぐ寝ると牛になる」という部分。
誰しも1度は聞いたことがあるフレーズだと思います。
聞いたことあるだけじゃなくて信じている人。
実際、説得力ありそうですし思いますよね。
私は思っていたので思っている人が多いと思うので引用で紹介しています。
消化の観点でいうと確かに動かないほうがいいというのは納得。
こういう知識を知れて考え方を変えていけるのが本の良いところです。
(P.94) 眠れないことを悩めば悩むほど、目が冴え、神経が研ぎ澄まされて、かえって眠れなくなります。ならば、眠ろうとしないことがいちばんいいのです。普段よく眠れている人も、今日は眠れないということがあります。そこで、そういうときはどうしているかと聞くと、たいていの人が「無理して寝ようとせず、本でも読むか、起きてテレビでも観ています」と言います。そして、「そのうち眠くなるのだから、焦って寝ることはない」と言うのです。
私も昔は布団の中で「寝れない…」とやっていたタイプです。
15分とか30分とか下手したら1時間眠れないのは当たり前。
そのような感じの寝つきの悪さではあります。
ある時から私は引用の考え方にシフトしました。
寝れないなら寝れないで起きて違うことしてたほうが時間を有効活用できる。
ということで、最近は15分と言わず「肌感覚」です。
「目が冴えて寝つけそうもない」というときは布団から出るようにしています。
(P.125-126) 最近の研究では、歩くことにより脳が活性化することがわかっています。脳の神経細胞は加齢とともに減少し、脳はだんだん萎縮していきます。しかし、歩いたり走ったりして足を動かすと脳への血流が増え、脳の運動野の神経細胞は増加するというのです。脳の神経細胞が活発化すれば、筋肉を動かす機能が高まります。つまり、足を動かすことは、身体の老化や脳の衰えの防止につながるのです。
「スポーツ」はダメと言う話は最初にしました。
とは言え「運動」はやっぱり健康にいいんですよね。
私は歩くことに関しては徹底しています。
この徹底は意識的にというよりは習慣です。
歩くのがそこまで苦にならないタイプだったりします。
このような健康効果を知ると最初から歩くの好きな人で良かったと思います。
ほぼ毎日30分くらいは歩いていると思います。
これは健康というよりも「気分転換」が大きいです。
パソコンに向かい合っても「モヤモヤ」や「煮詰まる」ってあると思います。
勉強だってどうも集中できないな…ってときはあると思うんですよ。
そのときに外を軽く歩いてみると良い気分転換になります。
そして、健康効果もあるんだから、まさに一石二鳥です。
【トップアスリートが実践している 最強の回復法】
・まとめ
【新刊】スポーツではなく運動 トップアスリート実践 最強の回復法でした。
疲れをその日のうちにとるという心がけ。
私の中ではまだまだ希薄の部分が多々あります。
1日の終わり方をしっかり意識して翌日へ。
より良い1日になるようにまだまだ勉強して取り入れていきたいです。