・繊細は敵でもあるし味方でもある
繊細という言葉。
この言葉から想像するのはどういうことでしょう?
「繊細だから嫌だな…」
「繊細だから気づきやすくて良かった」
本人の考え方次第で「敵」にもなるし「味方」にもなると思います。
私の基本的な考え方。
「短所は長所」だと思っています。
見方を変えれば、「短所」も「長所」なんですよね。
この「繊細」だって短所と思う人も入れば、長所と思う人がいると思います。
私は自分が「繊細」だと思っています。
「繊細」というのは本書の著者である武田友紀さん。
やわらかい言葉で言い換えてくれていて私は大好きです。
ただ、本書で言及されていますが、このようにもなります。
※繊細=敏感
敏感と聞くととたんにネガティブ言葉と思いませんか?
「過敏性」的な感じで腹痛が発動する私。
電車に乗っていて急に腹痛に襲われる。
トイレの無いような開けた土地に来ると急にお腹が痛く…。
そのようなニュアンスを感じてしまいます。
だから、本書の「繊細さん」です。
著者の武田友紀さん最高ですと言いたいです。
言葉を変えるだけで印象も変わると思いました。
私は本書にある「HSP自己テスト」に答えました。
HSP(本書で言えば繊細さん)かどうかを最初に診断する感じです。
結果は、23項目中17個に該当しました。
ちなみに12個以上「はい」と答えた人は「おそらくHSP」ってことみたいです。
余裕で突き抜けている感じは「やはり」と思ってしまいました。
とは言え、私はこのことは悲観的に思っていません。
なぜなら、短所も長所と思っているからです。
ということで、私のような繊細さんに捧げる本書を紹介します。
書名:「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本
著者:武田友紀
出版社:2018年7月25日
出版年:飛鳥新社
ページ数:256ページ
予約殺到のHSP(とても敏感な人)専門カウンセラーが教える初めての本。
著者の武田友紀さんもHSPだから気持ちがわかる著書になります。
私も本書を読んで共感する部分がめちゃくちゃ多かったです。
私は「短所」も「長所」という部分は先ほども書きました。
たくさんの本を読んで変わった部分も多くあるので理解しました。
とは言え、「敏感すぎて」悩んでいる人も多いと思います。
そのような人には「考え方を変えるキッカケ」になる新刊です。
武田友紀さんの解説は親しみやすいですし、わかりやすいですから。
それでは、ここからは書評に移っていきたいと思います。
「繊細さん」と言える私の実体験も含めた解説もありつつの書評です。
・繊細な自分を肯定して武器にしようと思える本です
P.9) この本は、繊細なカウンセラーによる、繊細さんのための、実際に有効だったノウハウを詰め込んだ実用書なのです。なお、繊細さには個人差や濃淡がありますので、この本で書かれていることの全てがあなたにあてはまるわけではないと思います。どうかご自身で、「これはすぐにできそうだ」と思ったり、「これはやってみたい」と思ったりした内容から取り組んでみてくださいね。この本を手にとってくださった繊細さんが、少しでも安心し、自分のままで生きていけるのだと未来にワクワクできたなら本当に嬉しく思います。
はじめに
第1章:繊細さんがラクになれる基本
第2章:毎日のストレスを防ぐカンタンなワザ
第3章:人間関係をラクにする技術
第4章:肩の力を抜いてのびのび働く技術
第5章:繊細さんが自分を活かす技術
おわりに
本書の目次です。
先ほども書いた通りで最初にカンタンなテストがあります。
とは言え、該当項目に1個や2個しか当てはまらなかった人。
そのような人でも「繊細さん」の可能性はあるそうです。
というのも、「繊細」って部分は人それぞれですよね。
その部分にどうもすごく「過敏」に反応してしまう。
誰しもがあると思うので読んでおいて損はない書籍だと思いますよ。
(P.17) エレイン・アーロン博士が行った調査により、「生まれつき繊細な人」が5人に1人の割合で存在することがわかってきました。繊細さは性格や環境によるものではなく生まれ持った気質であり、生まれつき背の高い人がいるように「生まれつき繊細な人」がいることが明らかになったのです。まわりの人が気づかないささいなことに気づく。あなたが持つ繊細さは性格上の課題ではありません。「ただ繊細に生まれついた」という気質なのです。
エレイン・アーロン博士。
アメリカの心理学者でHSPを提唱した人です。
Highly sensitive person(ハイリー・センシティブ・パーソン)
Wikipedia(ウィキペディア)にも載っています。
気になる人はチェックしていただければと思います。
私は前々から「HSP」という言葉は知っていました。
でも、引用部分の「5人に1人の割合で存在する」は知りませんでした。
5人に1人と聞くと既にHSPなのかも…と不安に思っていた人。
逆に少し安心する数字かもしれませんね。
私もこの引用部分を読んで安心した1人でもあります。
(P.22-23) 自分のまわりにある「いいもの」に気づき、深く味わう。まわりのものや人から嬉しさをもらって、身も心もふっくらする。これが繊細さんの「感じる力」がもたらす「いいこと」なのです。「誰かの笑顔やちょっとした優しさが嬉しいのなんて、当たり前だと思ってた」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。でも、繊細な感覚を通して多くの喜びも感じて、あなたは生きているということを忘れないでください。本書で目指すのも、「つらい繊細さん」から脱皮して、「元気な繊細さん」へと変わっていくことです。
繊細さんのもたらす力のいいパワー。
感じることの素晴らしさですね。
私は冒頭から述べている通りで「短所」は「長所」だと思っています。
だからこそ、思うのがこちらの引用部分です。
「つらい繊細さん」から脱皮して「元気な繊細さん」になるです。
私の「腹痛持ち」のようになかなか変われない部分もあると思います。
でも、長所である「武器」になる「繊細」って誰しも絶対にあると思うんですよ。
私はそれを武器として毎日ブログ更新していますからね。
今日で継続「1723日」になりますが、これも繊細さんが為せるワザだと思っています。
(P.52-53) 繊細さんの悩みにはいろいろなケースがありますが、実は共通点があります。それは、相手の感情であれ仕事の改善点であれ、「気づいたことに半自動的に対応し、振り回されている」ということです。逆に言えば、繊細さんが元気に生きるためには、この自動応答を切ることが必要です。気づいたときにわずかでも踏みとどまって「私はどうしたいんだっけ?」と自分に問いかけ、対応するかどうか、また対応するならその方法を、自分で「選ぶ」ことが必要なのです。
「自分で選ぶ」って部分は重要だと思います。
ほんと気づいたら、ついつい反応してしまうのはあります。
私の場合は「大雑把で几帳面」とずっと人生の中で言っています。
だから、繊細さんであり、大雑把部分もある人間ですw
でも、半自動的に振り回されるのは本当にありますね…。
本書は本当に参考になりました。
(P.95) あなたがもし、「わかってもらえない」と悩んでいるのだとしたら、相手には、あなたの持つ感覚が「ない」、あるいは「ほとんどない」のかもしれません。相手との違いを知り、時間をかけて少しずつ受け止めること。それが心穏やかな関係を築くスタートになるのだと思います。
相手との違いを知る。
みんな同じなんて無いんですよね。
人それぞれの感じ方がある。
人それぞれの価値観がある。
それが大前提となる土台だと思っています。
だから、「この人はわかってくれない!」でも無いんですよね。
感じ方や価値観が違うんだから「まぁそうだよね」って部分です。
すべてをすべて理解してもらうのは土台ムリな話だと思います。
だからこそ、人それぞれの「多様性」という部分です。
人それぞれ違いあって当たり前と思っておくのも大切だと思います。
(P.139-140) 気の合う人を誰かひとり見つけたら、そのまわりもぜひ探してみてください。類は友を呼ぶ。いいなと思う相手のまわりには、自分と同じようにその人に惹かれている人たち、つまり、自分と感性や価値観、生き方に共通点がある人が集まっています。
Twitterやブログ、FacebookなどのSNSだと、つながりで探しやすいでしょう。好きな人のブログに登場している人、コメントしている人のブログを読んでみると、芋づる式に自分に合う人が見つかりますよ。
私はリア充ではありません。
そして、リアルの繋がりをネットにあんまり持ち込んでいません。
そういうことで、ネットは結構こういう部分を重視しています。
(ちなみにリアルで繋がりがあるフォロワーさん2人というのは内緒)
だから、たとえば、有名経営者でもある堀江貴文さんや藤田晋さんですね。
こういう人はフォロー数の何百倍でフォロワーさんいるじゃないですか?
だからこそ、その人がフォローしている人を参考にして私もフォローする。
たま~にそういうことをしたりします。
フォロー2000人、フォロワー2000人。
フォロー150人、フォロワー100000人。
どちらが興味ありますか?って話です。
厳選してフォローしてる150人って気になると思うんですよ。
私はこういう人がフォローしている人を要チェックしています。
もちろん、超有名人でも「付き合い」で相互フォローになってる人もいると思います。
でも、Twitter(あくまで私がよく利用するので)なんかはフォローしないとわからない。
だからこそ、まずはじゃんじゃんフォローして見るは有りだと思うんですよね。
その中で好きな人が居たら儲けもの程度でタイムラインを常にブラッシュアップする。
私はそのようなスタンスでフォローしてタイムラインの文面を常に読んでいます。
【「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本】
・まとめ
【新刊】繊細だからよかったと思える良書 武田友紀の繊細さんの本でした。
本書の著者である武田友紀さんの解説がとても親しみやすいです。
心が軽くなると言いますか、こういう考え方やこういう対処法がある!
「繊細」な自分を認めて日々の生活がラクになる書籍だと思います。
繊細さんだっていいんだよってことですね。