☆努力至上主義の終焉
学生時代にもっと努力しろと言われる。
自分自身に対して、もっと努力しなきゃ。
人生の中で付きまとう努力という言葉。
切っても切り離せない言葉じゃないでしょうか。
努力の2文字を切り取って考えてみるとしんどいイメージ。
歯を食いしばって頑張っているイメージがあります。
皆さまの努力の印象もそういう努力じゃないでしょうか。
「努力は必ず報われる」という言葉。
努力することによって得られること。
努力が実を結ぶこともあると思います。
ただ、その逆も真なりです。
こんなに努力したのに何でダメなんだ…。
努力してるのになんにも変わらない…。
努力が実を結ばないこと。
誰しも人生の中で1度や2度は経験していると思います。
安心してください。もう辛い努力から卒業しましょう。
「努力」という言葉の定義を変えてくれる1冊がこちらです。
書名:努力する人は報われない 「一生懸命」の大きな落とし穴に気づきなさい
著者:菅原圭
出版社:河出書房新社
出版年:2016年12月23日
ページ数:200ページ。
努力をしなさいと言われても困る。
どんな、努力をすればいいかもわからない。
そもそも、努力ってなんだ。
努力をする前に頭に叩き込んでおきたい努力のこと。
その努力は努力をしていても努力と感じない努力になりますよ。
☆今してること全部ムダな行動かも!? 努力する人は報われない
1章:「頑張っているのに…」という不満の正体は?
2章:成功している人が努力より大切にしていること
3章:勇気を出して「好きなこと」を選びなさい
4章:努力の目標は、あくまで「パーソナルベスト」!
5章:努力の末に、結局何を目指すのですか?
目次になります。
努力を教えてくれる本。
タイトルだけ見ると努力否定本。
努力はやめましょうだと思います。
菅原圭さんが本書で言っているのはそういうことではありません。
そこから触れていきたいと思います。
(P.8) この本では、そうした努力の本質を考えながら、ムリなく、ムダなく、努力そのものを楽しみ、心地よく感じる、そんな努力の仕方を考えていきたいと思っている。その結果、自分自身がいちばん心地よい、幸せだと感じる生き方を見つけてほしい。
努力そのものを楽しむ。
歯を食いしばって頑張るイメージの努力。
本書を読んで努力のイメチェンです。
努力していても努力と感じない。
他人から努力至上主義の人と思われても本人は努力と感じない。
そういう努力を努力に感じない生き方を学ぶことができます。
(P.37) すごい練習をして、努力をすれば、天才肌のアスリートになれるのか、の答えはNOなのだ。努力がかなえてくれるものには厳しい限界があるのが現実だということだ。自分は何に努力を傾けるといい線までいけるのか。努力をする前に、まず、それを見きわめることが必要だということを自分に言い聞かせよう。
誰にも向き不向きってあると思います。
たとえば、ゲームに関してもそうだと思います。
このジャンルは得意だけど、このジャンルは苦手。
同じジャンルでも得意不得意はありますからね。
音ゲーのこのゲームは得意だけど、このゲームは苦手。
自分はどこにその努力を傾けたらいいのか。
最初に見極めることが大切だと仰っています。
同じ時間を使用してやるなら上達が早いところ。
自分が向いていて好きなことに向けたほうがいいと思います。
(P.58-59) 誰にも、夢中になっているうちに徹夜してしまった、とか、熱中して食事をするのも忘れてしまった、という経験があると思う。
ものすごいエネルギーを使って夢中になって何かに取り組んだ。じつは、これが最高の努力なのだ。
逆に言えば、「努力している」「がんばっている」という意識がある努力は、ホンモノの努力ではない、ということだ。
夢中になって徹夜して食事をするのを忘れていたはあります。
そういうときは当たり前ですけど努力したとは感じません。
最高の努力とは努力を努力と感じない。
他人から努力と思われても本人が努力と感じていないこと。
堀江貴文さんがベストセラーのゼロという本で言っていたことにも通じます。
本人は努力の人と思ってないけど他人から見たら努力の人ってやつです。
(P.97) 「好き」なことはこんなふうに、普通の子どもや主婦にもチャンスを開いていくのだ。ふだんから、「好き」をもっと大事にしていくようにしよう。子どもがゲーム好きでも、あまり叱ったりしないほうがいい。そこから興味が発展していき、ユーチューブに投稿する。それに人気が出てユーチューバーになる。そんな人のなかには、年収数千万円という人までいる。
ゲームばかりしていたとしても、プロのゲーマーになればちゃんとお金は稼げるのだ。仕事をして、ちゃんと自分の人生を歩んでいけば、誰からも文句をつけられるいわれはないだろう。
今やネット全盛期。
人気主婦ブロガーのブログが本になった。
そういうことは枚挙にいとまがないです。
私がブログを書いている、はてなブログ。
はてなブログからも書籍化されているブログは多いですからね。
ここに書かれている考え方はこれからの時代に必須の考え方だと思います。
昔ながらの考え方を保持していてもそれは時代錯誤ですからね。
終身雇用制の終わりと娯楽と思われていたことが仕事に変化。
柔軟な思考を持って時代に取り残されない考え方をしていきたいです。
(P.108) なんの努力をするか。どこで、どのタイミングで努力するか。努力にもその見きわめが大事なのだということだ。
努力の方向性を考えてますか?
どのタイミングでどの努力をするか。
努力をしても果たしてそれは報われるだろうか。
努力をする前にしっかり自分の頭で考えましょうです。
(P.121) いずれにしても、従来型の努力はどんどんいらなくなる。そんな時代はもうそこまできているのだ。一生懸命に努力してスキルを磨いても、スキルが身についたとき、果たしてそのスキルがまだコンピュータに置き換えられていないかどうか。努力するにしても、それを計算に入れて努力しないと泣きを見る。
最近の英語の翻訳機能すごいですよね。
よく最近の英語翻訳がすごいことになっていると話題になります。
そうなると英語の勉強ってこれから本当に必要なの?
そのような疑問も出てくると思います。
私は実際に疑問を感じている1人です。
別に英語の勉強がムダってことを言ってるわけではありません。
本人が大好きで努力を努力と感じないで取り組めるならいいと思います。
努力するにしても色んな部分を事前に考えるのは大切ですね。
(P.165) 自分なりにがんばって、自分の力やクオリティをステップ・バイ・ステップで上げていく。人と競ったり争ったりして「勝つ」ための努力というより、自分自身の進化や進歩を実感して、それを喜びとしていく。パーソナルベストを目指す生き方はとても人間的で、その喜びも味わい深いものとなるのではないだろうか。
自分に打ち勝つ。
自分のベストを更新していく。
努力は好きなことをして楽しく。
努力を努力と感じないで没頭できる。
私は満開ステップバイステップで進みたいです。
人生の新しいゲームをスタートさせて開花宣言ですね。
【努力する人は報われない 「一生懸命」の大きな落とし穴に気づきなさい】
☆まとめ
努力する人は報われない 「一生懸命」の大きな落とし穴に気づきなさい。
菅原圭の本を読んだ読書感想文でした。
本書のタイトルを言い直すと、、
無鉄砲に努力する人は報われない。
努力を努力と感じて努力する人は報われない。
このようなタイトルになると思いました。
自分の中の「努力」という言葉の定義を変えて努力していきたいですね。