☆自分の中の凝り固まった快適領域から抜け出したい人は注目の本
翻訳者さん。
出版の編集者さん。
表紙やタイトル名など。
何個もアイデアを出しボツを出しなから決めてると思います。
ただ、皆さまもこういう経験ありませんか?
「本のタイトルと中身が微妙に違うような…」
本を読んでみての感想は人それぞれ。
気になるポイントなども違いますよね。
そういう意味でズレはあって当たり前だと思います。
私は今回の本は良い意味でのズレを感じました。
ひっこみ思案。
この言葉から連想するのは人見知りや引きこもり。
そういう自分の殻にこもってる感じのことを連想する人が多いと思います。
確かにこういう例も本書には書いてあります。
ただ、もっと全体的なことが書かれています。
どういうことかと言うとコンフォートゾーン。
自分の快適領域から抜け出したいという人向けの本です。
読んだときにコミュニケーション系が書いてあると最初思いました。
そういう意味では個人的には本書のタイトルはミスリードでは無いかと思います。
でも、今の私にピッタリの内容でこっちの中身のほうが良かったです。
本当にベストの本を読めたと思います。
書名:ひっこみ思案のあなたが生まれ変わる科学的方法
著者:アンディ・モリンスキー
訳者:花塚恵
出版社:ダイヤモンド社
出版年:2017年9月22日
ページ数:240ページ
まだまだ発売してから日も浅い新刊です。
ダイヤモンド社の翻訳本はさすがのクオリティです。
私が最初にコンフォートゾーンの概念。
自分の居心地がいい状態に留まってしまうことを知ったのは苫米地英人さん。
苫米地英人さんの本を読んでいて知りました。
そのままのタイトル名のコンフォートゾーンという本が発売されています。
そして、「言葉」があなたの人生を決める。
こちらは自分の居心地がいい状態から抜け出す方法。
具体的にどうすればいいのかというコーチング的手法が書いてあります。
ホメオスタシスやRASという言葉もこちらの本から学びました。
ただ、学ぶだけじゃダメですよね。
本の内容をしっかり実践できてこそだと思います。
場数を踏んでコンフォートゾーンを広げたい。
自分の快適領域から抜け出していきたいです。
私と同じような人にはぜひ読んでほしい本の紹介になります。
☆マンネリ打破希望 ひっこみ思案のあなたが生まれ変わる科学的方法
はじめに "ひっこみ思案"は克服できる
【Part1:ひっこみ思案になるには理由があり、それは克服することができる】
第1章:なぜあなたはひっこみ思案になってしまうのか
第2章:ひっこみ思案の行動パターンを知る
【Part2:コンフォートゾーンから踏み出すために不可欠な三つのこと】
第3章:ひっこみ思案な自分を変える科学的方法1 信念──目的を絶えず心に抱く
第4章:ひっこみ思案な自分を変える科学的方法2 カスタマイゼーション──殻をやぶる実践テクニック
第5章:ひっこみ思案な自分を変える科学的方法3 マインドリセット──偏った頭をすっきりさせる
第6章:コンフォートゾーンの外を知る
【Part3:ひっこみ思案な自分にもう戻らない方法】
第7章:生まれ変わり続ける自分を手に入れる
第8章:思い込みから自由になる
訳者あとがき
原注
目次になります。
最初のほうでコンフォートゾーンについて。
コンフォートゾーンってなに?って人にもわかりやすく説明があります。
人間の行動パターン。
具体例も盛り沢山に書いてあります。
思わず「あるある」とつぶやいてしまう事例も多く書いてありますよ。
(P.16-17) 考えてみれば、コンフォートゾーンから出ようとするときに実力不足との葛藤が生まれるのは当然だ。文字どおり、心地よく行動できる領域から出て何かをやろうとするのだから。力不足ではないかという葛藤が生じると、気弱になることがある。自分の言動を変えようとすることが苦痛なのはもちろんだが、自分の力のなさを周囲に知られると思って動揺するからだ。
実力不足との葛藤。
これはゲームでもある人はあると思います。
音楽ゲーム。音ゲーマーさんは特にあるあるかもです。
いつまで経っても難しい譜面に挑まない。
クリアできるレベルで安定してしまうというやつです。
なぜなら、自分の力のなさを周囲に知られてしまうから。
引用に当てはめてみるとわかりやすいんじゃないでしょうか。
(P.26) コンフォートゾーンを出ようとすることで生じる葛藤は、自分らしさ、実力、憤りとの葛藤でもそうだが、とりわけ好感との葛藤は、自分にとっての自然な行動と、成果を出すためにとらないといけない行動とのギャップが原因で生まれるケースがほとんどだ。
ギャップは行動に限らない。モラルとのギャップもある。人は、自分がとろうとする言動が論理的に正しいかどうかを気にするものだ。
モラルとのギャップ。
この例では起業して社長として友人を雇う。
その友人が何度も何度もヘマをして会社が傾くくらいの出来の悪さ。
そのときに友人をクビにできない葛藤が書かれています。
たとえば、いつまでも親の目が気になるという人もいるかと思います。
そういうのも、モラルとのギャップと言えるんじゃないでしょうか。
色んなところに自分の中のコンフォートゾーンがあります。
そこから抜け出したいなら行動パターンや考え方を変えなきゃです。
(P.74) カスタマイズできることに目を向けてみよう。状況をどのように変えれば自分の強みを発揮できるか、不安を軽くしたい、自分らしく行動したい、自分の能力を有効に活用したいときは自分の役割をどのように見直せばいいかと考えるのだ。そうすれば、コンフォートゾーンの外にある成功にぐっと近づける。
コンフォートゾーンから抜け出す。
考えなしの行動をしろということではありません。
もちろん、それが出来る人はそれでもいいと思います。
ただ、人間いきなりは変われません。
そういうことでまずはカスタマイズできることに目を向ける。
自分の役割をどのように見直せばいいか考える。
私も最近はこの自分を見直すことに時間をかけています。
必要のない信念や価値観をガラッと変えていきたいと考え中です。
(P.107) 人は、コンフォートゾーンから出ないですむよう自分を守ろうとするところがある。マインドリセットは、自分のそういう部分への対抗手段だと思えばいい。思考をリセットして事実を認識することは、自分自身を正直に振り返ることである。現状の自分をありのままに見つめ、本音の感情(恥ずかしいと思う感情も含む)と、ゾーンから出るのを避けるためにとっている行動をすべて洗い出すのだ。
現状の自分をありのままに見つめるのは怖い。
現状認識は苦手って人も多そうですね。
私も現実逃避が得意なので(おいっ)現状認識は苦手です。
ただ、それは裏を返せばゾーンから出るのを避けている。
ゾーンから出たいのに出ないようにしてると言えると思います。
二律背反みたいになっていますね。
マインドリセットは大切なことですね。
(P.149-150) 最初に手にした成功が自己効力感となる。そして、楽しさや慣れといった感覚が育ち、その感覚が強力な武器となる。心理学者のアルバート・バンデューラがスタンフォード大学で実施した調査から、特定の領域における自己効力感が強い人と弱い人では、強い人のほうが難題に対して自信をもって取り組み、取り組む行為に対する関心も強く、レジリエンスも強いという。
最初に手にした成功。
成功体験は武器にもなります。
成功体験にいつまでもしがみついてみたいに言われることもあります。
そういうネガティブ的な意味合いも最近では成功体験は多く言われてますよね。
ものは使いようと言うやつで成功体験が自信になる。
その自信が次の成功をより早く引き寄せることもあるわけです。
【ひっこみ思案のあなたが生まれ変わる科学的方法】
☆まとめ
ひっこみ思案のあなたが生まれ変わる科学的方法。
アンディ・モリンスキーの本を読んだ読書感想文でした。
私の最近のやることリストはコンフォートゾーンから抜け出すこと。
未体験なことをやるぞーリストになりつつあります。
例えば、私はいまだに飛行機に乗ったことがありません。
乗ったことが無いので、頭には不安ばかりです。
墜落するんじゃないかという不安ではありません。
「チケットは上手く取れるか」
「ロビーではどういう風に待てばいいのか」
「搭乗口まではどうすればいいのか」
「機内ではどうしていればいいのか」
「到着してからどう動けばいいのか」
飛行機に毎週。毎週はいないかもですけど、毎月乗っている。
仕事柄そういう人もいるかもしれません。
そういう人にとっては「なに不安になってるんだ」と笑い事だと思います。
ただ、コンフォートゾーンから抜け出すってそんなことだと思います。
今は不安でも一歩踏み出せば不安じゃないことも多いんじゃないでしょうか。
というわけで、この本を読んでみてもっと生まれ変わりたいと思いました。